ども宇佐美です。
え〜、6月14日に新潮新書から「逃げられない世代」というタイトルの本を出します。



帯の「2036年完全崩壊」という文言の意図ですが、2036年になると団塊ジュニア世代が65歳を迎え始め、これ以降いよいよ我が国の社会保障制度、ひいては政府財政が維持不可能になってくるという意味あいを込めて、この年を一つの転換点としてあげています。

なのでこの本の言うところの「逃げられない世代」とは、団塊ジュニア周辺世代が高齢者になって以降の社会を現役労働者層として支えていく、現在20~40歳の層を指しています。この層の世代は、上の世代をなんとか最期まで看取りつつ下の世代に負担を残さない、というかなり損な役回りを担うことにならざるを得ないという事情を、この本では様々な観点から説明しています。

本のタイトルや帯は一見過激に見えますが、さすが日本最強とも言われる新潮社の校正班のファクトチェックは厳しく、炎上狙いのいい加減なことを書かせてくれなかったので、自分で言うのもなんですがかなりまともな本になっったと思います。以下新著の「はじめに」を抜粋いたしますので(若干改変している)、ご興味ある方はご一読ください。

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「逃げられない世代」はじめに

この本は、私自身が私の将来を考えるために、これまでの官僚としての、またフリーランスとしての経験を踏まえて、発表されている事実や公式統計・資料に基づいて、これから20年〜30年かけて日本社会に起きるであろう変化について、特に社会保障と安全保障をめぐる環境に焦点を当てて、書いた本である。

 なぜこのような本を書いたかというとそれは簡単で、既に刊行されている日本の将来について書かれた書籍に私が満足いくものがなかったからである。

 例えば、与党や政権に近い政治家や学者は「人口減少、少子高齢化が始まっても日本の将来はまだ明るい」「アベノミクスで日本は復活して世界に注目されている」と過度に楽観的なことを言いがちだし、一方で野党的ポジションにいる人は「日本経済はこのままでは崩壊してハイパーインフレーションになる」「安倍政権は日本をアメリカとともに戦争をする国に変えてしまった」というように不安を煽りがちだし、財政・金融の専門家の学者の言っていることは理詰めで納得はいくがその結論が私たちの人生に意味するところが不明確だし、安全保障や国際政治の専門家は細分化しすぎていてかえって大局観が分からなくなるし、という具合でどれも一長一短があって、参考にはなれど、満足するには至らなかった。

 

私が求めていたのはもっと、中立的で、総合的で、自分の人生との関係が明確なものであったのだが、いずれも著者が背景とする政治勢力や業界のポジショントークが色濃く出すぎていたり、抽象的な総論ばかりで具体論がなかったり、優れた論考であってもあまりにテーマが限定的すぎたり、といった具合で自分の将来を考える上では満足がいかなかった。

 スヌーピーのキャラクターで有名な「Peanuts」という漫画に「if you want something done right, you should do it yourself !(物事が正しく行われることを望むなら、自分でやりなさい)」という名セリフがあるらしいのだが、この本も多分に漏れずそうした動機に基づいて書かれることになったものである。


その結果この本は、私の問題意識を反映して、「現在40歳以下のポスト団塊ジュニア世代以降の社会人が、今後我が国でどのような社会的な使命を担うことになるのか」という一貫した視点に基づいて、日本の社会が抱えている問題についてまとめられることになった。詳しくは次の通り。

①    著者の官僚としての経験論的視点である「先送り型の行政システム」という視点から、個別の問題に対する政策官庁や識者の姿勢を評価している

②    日本の社会保障と安全保障の問題について、共通の経済的な視点から、問題の所在と、その先送りが行われる政治的構造について分析している

③    政治の問題について多々語るものの、その問題の解決を政治に大きく期待しておらず、こうした政治的な問題を前提として「我々はどのようなスタンスでキャリア形成を考え社会に参画するべきか」という提言を与えている

 

この本は以上のような、独自の視点からの分析という意味において、またそれが一定のクオリティを持って一連のストーリーにまとめられたという意味において、社会に対して提示する価値があるものになったように思う。それもこれも、この本の企画からファクトチェックまで丁寧にお付き合いいただいた新潮社のみなさまあってのことなので、この場を借りてお礼を言いたい。漠然とした問題意識しかなかった私の頭の中が、こうして整理された形で書籍になったことはとても誇らしく、また、嬉しく思う。

 

ただ結局のところ自分の人生の将来を考えるのは自分自身にしかできないことなので、もちろんこの本も他人から見ればまた満足がいかない本の一つにはなるのであろうが、それでも私が読んできた本のように、この本が皆様の人生を考えるにあたって幾らかでも参考になれば著者としては本望である。

 そのようなわけで是非ともこの本を手に取った皆様には読んでいただきたい。

この本は人生を考える材料としてはとてもいい本である。

この本を書いた私が言うのだから間違いない。


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どうですか?興味湧いてきませんか??
ということで、ご興味を持っていただいた方は、是非是非ご購入お願いいたします!!





ではでは今回はこの辺で。