ども宇佐美です。

前回は「警察とパチンコメーカー」の関係について書きましたが、 今回はパチンコメーカーと政治家との関係についてです。

まず復習ですが、現在パチンコ業界は遊技くぎの不正改造問題の落とし前として「ホール側の9割負担、メーカーの1割負担で”自主的に”不正機を年末までに撤去する」ということを進めています。警察としてもこれを黙認する形で、それまでは調査機関(遊技産業健全化推進機構)の通報を留保し、釘に関する不正を”ある程度は”見逃す、という判断をしています。

これをパッと聞くと「結果としてホールから不正機が無くなるのだからいいじゃないか?」というように思うかたもいるかもしれませんが、現実に起きるお金の流れを考えると
 
 ①ホールがパチンコ台の釘を”行政機関に通報されない程度に”締めて厳しくしユーザーから徴収する遊技料を増やし、
 ②そこから得た利益を原資にホールが不正機を下取りに出してメーカーから新規にパチンコ台を購入し、
 ③メーカーが入れ替え特需で独り儲かる

ということになります。整理すると

 ・不正を行ったのはメーカーとホール
 ・不正機の回収はホールの9割負担で行う
 ・その負担はユーザーに転嫁される
 ・ホールはメーカーから入れ替え機を購入する

ということになり、一言で言えば

「パチンコメーカーは不正をした結果、入れ替え特需で儲かる」

というなんとも理不尽な状況が生まれつつあります。。。当然警察としても当初からこんな理不尽な落としどころを考えていたわけではないと思います。


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上の文書は警察が2015年11月6日にパチンコ業界の主要団体に発出したものです。当時は「パチンコメーカーが出荷段階で釘を曲げており、検定を不正に突破していた」ということがわかった直後でしたが、警察はこの文書の中で「〜該当する型式に係るぱちんこ遊技機について、業界を挙げた回収を今後進めていくとの報告を日工組から受けました」とはっきり記載しています。日工組の言う「業界」とは紛れもなく「パチンコメーカー業界」ですから、この文書は

「パチンコメーカーが業界として不正機を撤去すると言っているから、ホールの業界団体も手伝ってあげてね」

という趣旨で配られたものです。このことから、この時点では警察もパチンコメーカーに責任を取らせようと考えていたと思われます。しかしながらわずか2週間後の11月19日に発出された行政講話では

「〜そもそも、なぜ、検定機の性能を逸脱した遊技機が市場に出回るのか。営業利益に対する貢献度の高い遊技機としてホールが欲し、その要望に答える形でメーカーが製造する、そういった構図があるのは否めません。残念なことですが、推進機構の遊技機性能調査が始まった6月以降においても、検定機の性能を逸脱した遊技機が営業所から少しも減らないばかりか、メーカーへの改善依頼が一つも聞こえてこない状況が、ホール側も検定機の性能を逸脱した遊技機を欲していることの何よりの証左であります。そういった違法な範囲まで営業形態の選択肢があると居直るホール側の誤った姿勢や考え方を改めていくことなくして、市場の遊技機を適正なものに入れ替えていくことはできません。」

とむしろホールの責任が強化されるような内容になっています。たった2週間で180度態度が変わっているわけで、これはあまりにも不自然です。行政は通常ある程度方針を決めた後で対外的に文書を初出するものなので、こうした急な方針転換があった時に疑うべきことは「政治の圧力」の存在です。そんなわけで

「2015年11月の中頃にパチンコメーカーが何らかの形で政治家に働きかけ、それを受けた政治家が警察に圧力をかけたのではないか?」

というのが私の見立てです。実際現政権ではパチンコメーカーと非常に近しい関係を持っている政治家はかなりいます。

まず安倍総理自身がパチンコメーカーであるセガサミーの里見治会長と非常に親しいことが知られていますし、また安倍総理の元家庭教師で警察官僚OBでもある平沢勝栄氏は里見会長と近しい関係にあり、献金も受けていることが知られています。さらにセガサミーの里見会長の娘婿で元経済産業省官僚でもある鈴木隼人氏は2014年の衆議院議員選挙で自民党から出馬し当選しています。さらに国家安全保障局長の谷内正太郎氏もかつてセガサミーの顧問を務めていたことがしられています。

。。。ていうかセガサミーばかりだな。。。

なおセガサミーはパチンコに限らず、パチスロにおいてもサブ基盤を利用した脱法的なプログラムを採用して射幸性を挙げたことがしられており、パチンコとパチスロ両方にわたって、不正に検定を突破していた疑いが非常に強いメーカーです。

だからといって”現時点で”「セガサミーが政権に圧力をかけた」ということは決してできませんし、そのようなことを言うつもりはありませんが、パチンコ不正改造問題がこのような不自然な形で決着がつけられようとしている以上、国会で何らかの形でこうした疑惑に関して追及が行われるべきなのかもしれません。

。。。あんまりこういうこと書いてると私の身も危ないかもしれませんね。怖い怖い。。。

ではでは今回はこの辺で。