本日の再エネ周りの動き。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1510/13/news013.html

太陽光の導入が進む一方で、非住宅(≒メガソーラー)の認定容量が78GWを天井にマイナスに転じて完全に勢いが停止したのがわかる。27円/kwhだと採算が取れないので仕方ないところ。長期エネルギー需給見通しとの関係からもしばらくこういう状況が続くと見込まれる。そんなわけで太陽光発電はイノベーションが待たれるところ。他方でバイオマスが相変わらずじわじわと伸びている。

 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1510/26/news019.html

 先週からの繰り返しだがそういう意味じゃ太陽光発電の設備利用率を上げる追尾式+両面張りのアプローチがコスト的にどれくらい意味が有るのか気になる。32円/kwh案件との比較で考えると、13%➡21.8%と設備稼働率が60%と向上する一方、単価が32円➡27円と価格が16%落ちているわけだけれどまだ44%分余裕がある。この余分で架台とモジュールのコスト上昇とメンテナンスコストの上昇と土地効率の悪化を全て飲み込めるか、、、結構厳しい気もするけれど場所に寄るのかな。今度シミュレーションしてみよう。

その他経産省の重鎮のインタビューが多数あったが気になったのは松山課長の以下の発言。

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/102300867/?ST=energytech

(FITの見直しに関し、「国内の太陽光発電設備の設置コストが、海外に比べ高止まりしている要因は、原価積み上げ型で買取価格を決めてきたことが大きい。制度の見直しによって、こうした点は変えていく必要がある」と述べ、)

このように言っている時点でFIT価格を市場連動に制度改正する強い意志を感じる。原価積み上げ方式が終わる中でEPCの努力が問われてくるのか。なお松山課長は太陽光の導入は64GWと明言しており、今後太陽光発電の認定取り消しが相次いでいくことが予測される。

本日はこんなもんで。